周年記念担当者の素朴な疑問にスッキリ答えます

・周年記念担当者になったら何から始めればいいですか?

会社で周年記念事業を行うことが決まったら、社内で担当者を決めます。
一般的には総務部や営業企画部などの社員から選ばれる傾向があります。
周年記念担当者になったらスケジュールを確認し、すみやかに行動にうつしましょう。とはいっても、周年記念事業は10年に一度、もしくは数十年に一度あるかないかのイベントです。ほとんどの人は「何から始めればいいの」と思うでしょう。

周年記念担当者になったら、まずは周囲に経験者がいないか探してみましょう。
部署が違っても社内に周年記念事業経験者がいれば強い味方になります。
そして、経験者から過去の資料やアドバイスをもらいます。過去の実績や流れを把握してこれからのおおまかな流れをイメージすることから始めます。

周囲に経験者がいない場合は、周年記念事業のコンセプトとスケジュールを決めます。
しばしば記念品選びや式典の会場選びを急ぐ担当者がいますが、コンセプトと全体のスケジュールを決める方が先です。
すべての軸となるコンセプトを最初に決めることで選択肢が絞られ、その後の決定をスムーズに行えるようになります。

そしてスケジュール決めはとても重要です。一昔前の周年記念事業は1日の式典で終結させることが多かったのですが、最近は数か月にもわたって行うイベントも見受けられます。
式典やイベントだけでなく周年記念品の製作などスケジュール感をもって進めていく必要があるのです。

・創業50周年記念品は10周年記念品と同じものでいいですか?

答えは「物による」です。周年記念品選びは想像以上に大変です。そのため「前回と同じものでいいか」と考える担当者はたくさんいます。
しかし物によっては繰り返さない方がいい物があります。例えば創業10周年記念品としてワイングラスを作ったとします。一般的に創業10周年記念でもらったワイングラスは10年後でも手元に残っているでしょう。創業20周年記念で再びワイングラスをもらっても困ります。

また、創業10周年記念で革製の手帳カバーを作って好評だったからといって、40年後の創業50周年記念で喜ばれるとは思えません。
今は手帳よりもスマートフォンやデータで記録する人がほとんどです。
創業50周年記念品は手帳カバーよりもUSBグッズのほうが喜ばれるのではないでしょうか。

一方、時代に関係なく使われる物などはあえて同じ物を選んでもいいでしょう。
例えば、お酒は時代を感じる贈り物です。創業10周年記念品には10年物、30周年記念品には30年物とすることで同じ物であっても意味を持たせることができます。

同じ物であっても、選ぶ理由が「面倒だから」では残念です。選んだ意味と気持ちを伝えることができれば同じ物でも全く新しい記念品になります。

・周年記念品は100円ノベルティでも大丈夫ですか?

周年記念品は渡すターゲットを決めておくことが大切です。
大口の取引先にだけ渡す周年記念品ならば単価が高く数量は少なめになるでしょう。
一方、全従業員やその家族、さらに出入り業者にも渡すとなれば単価を抑えて大量に作る必要があります。

不特定多数に配るならば100円以下の周年記念品も必要でしょう。
最近は名入れした除菌ウェットティッシュやマスクケースが注目されています。
100円ノベルティは、周年記念品といよりも販促品の意味合いが強くなります。
質問の「周年記念品は100円ノベルティでも大丈夫ですか」の答えは渡す目的が販促を兼ねるのであれば「大丈夫」です。
ただ、周年記念品を100円ノベルティだけで終わらせてしまうことは寂しいかもしれません。100円ノベルティは、あくまでも販促を兼ねた記念品であり、思いを込めた周年記念品は別途用意し方がいいのではないでしょうか。

・周年記念品の名入れは日本語と英語どっちがいいですか?

名入れを日本語にするメリットは伝わりやすいことです。
「創業30周年」と書いてあれば一目で記念品だということがわかります。デメリットは、あからさま過ぎることでしょう。
「創業30周年」と書いてある物は「どこかから記念にもらったもの」とすぐにわかり、使う場所を選ぶ可能性があります。ま
た、画数が多い漢字は字がつぶれてしまうことがあります。記念品の本体が小さいものに名入れする場合は日本語よりも英語のアルファベットのほうがつぶれる可能性は低くなるでしょう。

名入れを英語にするメリットはデザインがよく見えることです。「創業30周年」は「30th Anniversary」になり「記念品でもらった」という印象が薄くなります。ただ、記念品色が薄くなることは「伝わりにくい」というデメリットにもなり得ます。
現在は英語の名入れが圧倒的に多くなっています。しかし、渡す相手が外国人の場合は、あえて漢字で名入れした方が喜ばれることがあります。誰に渡し、どこで使ってほしいかをイメージして日本語か英語かを決めるといいでしょう。

素朴な疑問にスッキリ答えます

Update 2021年8月25日

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