・周年記念品をつくったのに渡す相手が限られる!
周年記念品は頻繁につくるものでないだけにトラブルも発生します。今回は、周年記念品のよくあるトラブルと対処方法についてお話ししましょう。
周年記念品は品物選びから始まります。
社長や担当者の好みで選んでしまうと失敗のもとになってしまうかもしれません。
よくあるトラブルは、使う相手が限られるものを選んでしまい、渡す相手が限られるということです。
例えば、ゴルフ好きな社長の「ゴルフグッズなら予算に応じて商品が選びやすい」という一言で記念品をゴルフボールやマーカーにした場合です。
マーカーは、名入れするスペースがあり、持ち運びもしやすいため記念品にしばしば選ばれます。しかしゴルフグッズは「ゴルフをやる人」にしか渡すことができません。
さらに周年記念品で制作したゴルフグッズは、接待でゴルフに行ったときに渡すことが多く、一緒にプレーをする人全員に渡さなければならない状況になるのです。
結果、直接関係のない相手にも渡すことになってしまい、本来の「周年記念の感謝の気持ちを伝える目的」が薄くなってしまうかもしれません。
周年記念品を選ぶときには、渡すターゲットを明確にすることが大切です。ターゲットが取引先の経営陣ならば筆記具な、従業員ならば年齢層を選ばず使えるものがいいでしょう。
ターゲットを明確にしておくことで必要な数量の予測も可能になります。
・数年経ったら「何の記念品だったの? 」と言われてしまった!
一般的に周年記念品には社名や創業30周年記念などの言葉を入れます。
商品だけ配ってしまえば数年後には「どこの会社からもらったか忘れた」ということになってしまうでしょう。
周年記念品には社名やロゴマーク、周年記念を刻むようにしましょう。
社名や文字を入れるときに気をつけたいことがあります。
それは文字やロゴは印刷やプリントではなく「彫る」ようにしたほうがいいでしょう。
印刷やプリントは洗浄や摩擦により消えてしまうこともあります。
とくに周年記念品として人気のあるペンやマグは手で持つため文字がすれて消えやすくなっています。「彫る」ことで文字は消えづらくなり、数年たっても「これ、何の記念品だったっけ? 」と言われることもなくなるでしょう。
・予算を大幅にオーバーした!
周年記念品を製作することになったら、社内で予算を決めます。
予算の範囲内で必要な数量を発注しなければなりません。予算オーバーしてしまう原因の多くは「担当者の相談不足」です。
周年記念品を請け負う業者に予算と必要個数を伝えれば、予算に応じた商品やプランを提示してくるはずです。しかし、担当者が業者に相談せず「万年筆1000本に社名とオリジナルロゴマークを彫ってください」と言えば話は変わります。
とくにオリジナルロゴマークのように既製の文字ではない場合には、新たにファイルやデータを作成する必要があり追加料金が発生します。
周年記念品の発注は、めったにあることではなく費用の詳細も素人にはわかりにくいかもしれません。
信頼できる業者をみつけたら、ハッキリと予算と要望を伝えて相談してみましょう。
・納期が遅く創業に間に合わなかった!
周年記念品は創業パーティなどのイベントで配られることもあります。
渡すべきときに品物がないという事態は、担当者として絶対に避けたいことです。
しかし、業者によっては発注から納品までに時間がかかることもあります。発注するときには納期の確認をしっかりと行うことが大切です。
もしも納期を急ぐ場合には、業者選びから注意が必要です。
納期が早い業者は、商品が手元にあって名入れは自社で行います。必要な個数に足りない場合は、同水準の商品を提案してくれるでしょう。
創業パーティのように日程が事前にわかるようであれば、前もって「来週の火曜日までには納品してください」と納品日を伝えておきましょう。
急ぐときには電話連絡がおすすめです。インターネットの発注は、連絡先がメールのみとなっている業者もあります。できるだけ電話で連絡ができる業者を選ぶこともトラブルが起きたときにスムーズに解決するポイントです。
周年記念品のよくあるトラブルは、業者との話し合いを密に行っておくことで回避できることがほとんどです。経験と実績が豊富な業者を選びトラブルや失敗を回避しましょう。
